中部地域畜産農家におけるSGS(ソフトグレインサイレージ)肥育牛生産の挑戦!
円安などによる飼料価格の高騰で畜産経営は厳しい状況下にある中、輸入に代わる国産飼料として、飼料用米の生産・利用拡大が期待されています。
県内では飼料用米の生産から給与まで取り組まれている肉用牛農家は、ほとんどいない状況ですが、中部地域の畜産農家では、飼料用米SGS(ソフトグレインサイレージ)[1]を配合飼料の代替として活用し、宮崎牛の生産に挑戦されています。
通常の肥育牛と比べても遜色のないほどの体格で(写真1)、枝肉の成績については、枝肉重量488.9kg、BMS(脂肪交雑)10でA-5等級と、肉色や脂肪の色もよく、一般の肥育牛に引けを取らない結果でした。(写真2、表1)
写真2 枝肉断面の写真
現在は、月に1~2頭の出荷ですが、出荷頭数を増やしていくと意気込まれています。
[1] 収穫した飼料用米(生籾米)を乾燥させずにそのまま粉砕処理し、フレコンバッグ等に密封保存してサイレージ化(乳酸発酵)したもの。
更新日:2024年07月31日