【北諸県地域】土地利用型スマート農業推進の取組について

更新日:2022年02月22日

スマート農業推進体制の整備

農家の高齢化や担い手不足等に対応した大規模な土地利用型農業を推進するために、令和3年7月に関係機関・団体と意見交換を行い、北諸県地域における土地利用型スマート農業の推進体制を整備し、1.畦畔除去等による大区画化ほ場の整備、2.大区画ほ場における栽培技術実証、3.オペレーターの育成、4.GPS基地局等の設置検討等による早期実現に向けた環境整備、に取り組むこととしました。

 

第1回研修会の開催

令和3年10月1日に第1回研修会を開催し、農業組合法人のほ場でGPSレベラーでの整地とオペレーターの操作研修を行いました。

実証ほ場は水田の畦畔を除去し、3筆を1筆(86a)にしたものを対象としましたが、GPSレベラーで測定したところ、10cm程度の高低差があることがわかりましたので、研修会ではオペレーター育成を兼ねて、このほ場をGPSレベラー付トラクターによって均平化しました。

GPSレベラーによる整地

第2回研修会の開催

 

令和3年12月7日の第2回研修会では、第1回研修会でのGPSレベラーによる整地結果とその後に植えつけた加工用ホウレンソウの生育状況、ドローンによる生育観測の実証結果について、コンソーシアム内で情報共有を行いました。

GPSレベラーで整地したほ場では、排水性が改善されていることや、ドローンの画像データからホウレンソウが均一に生育していること等が報告されました。

北諸県農業改良普及センターの説明

北諸県農業改良普及センターの報告

機械メーカーの報告

機械メーカーの報告

整地状況

GPSレベラーにより高低差がなくなったことがわかります。なお、整地後は0.02%の勾配となっていれば白くなるように表示されます。

GPSレベラーの効果

ドローンによる生育状況調査結果(NDVI)(上のほ場がGPSレベラーで整地したほ場、下が従来どおりの整地)

NDVIとは、植生の活性度を示す指標で、可視光と近赤外線の反射率算出してもので、活性度が高いほど赤く表示されます。

GPSレベラーで整地したほ場の方が赤く、色のばらつきが少ないため、生育がよく、生育のばらつきが少ないことがわかります。

 

今後の取組

今後、別の農業生産法人のほ場においてGPSレベラーを使った整地作業の実証とオペレーター研修を行い、その後、水稲の栽培実証に取り組む予定です。

また、「土地利用型スマート農業推進方針」を作成することとしており、引き続き、このサイトにてお知らせします。

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