他産業からの農業参入について

更新日:2023年08月03日

宮崎県の特徴

日本のひなた

「日本のひなた」と呼ばれる温暖な気候で、年間を通じて魅力的な農業が可能

平均気温が高く、温暖な気候に恵まれ、日照時間及び快晴日数は全国トップクラスにあるなど、恵まれた自然環境を有しております。

この気候・地形や標高差を十分に生かし、年間を通して多種多様で魅力的な農業が可能です。

生活のしやすい環境

宮崎県は全国での消費者物価地位差指数の低さが全国1位、家賃の安さは全国3位、通勤・通学時間は平均約56分で全国1位の短さと生活のしやすい環境が整っています。

また、人口10万人あたりの保育所数等は全国6位と、子育て世帯にも優しい生活環境となっています。

宮崎県の特徴1

国内外を問わず利便性の高いアクセス環境

陸路

宮崎空港から宮崎市内まで車や電車で30 分、県北~県南まで、現在、高速道路の整備が急ピッチで進められており、県内各地や隣県へのアクセスがますます便利になっています。

海路

県内に細島港、宮崎港、油津校を有し、宮崎~神戸間では令和4年から「フェリーたかちほ」「フェリーろっこう」の新船が就航しており、さらに中国・韓国・台湾への国際航路があるなど、海上インフラが充実しています

空路

宮崎ブーゲンビリア空港は、中心市街地に近く、宮崎~東京(羽田)間は1日17 往復・片道100 分、宮崎~大阪(伊丹)間は 1日 11往復・片道70 分と大都市圏へのアクセスが良いです。

宮崎県の特徴2

他産業からの農業参入実績

県内外から宮崎県への他産業からの農業参入が増えています。

県・市町村・農業団体等が連携してサポートします。

県内外から累計150件以上の参入実績

県内には本件農業の原動力となっている886社(令和4年1月1日時点)の農業法人があり、農業参入にあたっての協力なパートナーとなっています。

農業参入企業数と農業法人数の推移
農業参入企業の業種

参入企業の声

株式会社ひむか農園(日向市)

ひむか農園写真1
  • 親会社・・・・株式会社内山建設(宮崎県日向市)
  • 参入年・・・・2019年12月
  • 栽培面積・・・4ha
  • 事業内容・・・へべす(露地)の生産・加工・販売
農業参入の背景
ひむか農園写真2
  1. 「企業活動を通じて 地域に物心ともに 豊かたな社会にする」の理念のもと、新規事業として立ち上げ
  2. 関連企業(園芸用土と有機肥料)とのシナジー戦略として参入した
  3. 新たな事業の柱として農業に参入
参入地域を選んだ理由

地元での新規事業を考えたため

参入までの流れと県や自治体の支援内容
2018年
  • 農業参入の事業構想を描き始める
  • 宮崎県に相談し、日向市原産の香酢かんきつ類「へべす」の提案を受け、その魅力に惹かれる
2019年
  • 事業立ち上げの目途が立ち、農業法人を設立する

2020年
  • 県、日向市、JA 日向の協力により、候補地を探し始める
  • 地元のへべす生産者から現ほ場の紹介を受ける
2021年
  • 地域の支援により、地権者をとりまとめ、農地バンクを通じて2haを借受け、県補助事業を活用し造成後、第1農園(西川内地区)で営農を開始
  • 普及センター及びJA 日向、先輩農家から営農開始に向けた技術的支援を受ける
2023年
  • 生産量の拡大のため、第2農園(深谷地区)を農地バンクを通じて8ha 集積し、農地耕作条件改善事業の活用により、造成を開始。
今後の展望
  • 今後栽培面積を10.5ha に拡大予定。自社の生産量拡大だけでなく、各農家で収穫したへべすを自社を通じて販売することも考えている
  • へべすの加工品開発を進めており、県から加工品に関する補助金の紹介・支援、加工品の専門家の紹介、相談窓口での相談などの支援を受けている
  • へべすの知名度をあげることで、宮崎発の特産品として商業・観光で人を呼び込むきっかけにつなげていきたい

JR九州ファーム(新富町)

JR九州ファーム写真1
  • 親会社・・・・九州旅客鉄道株式会社(福岡県福岡市)
  • 参入年・・・・2013年7月
  • 栽培面積・・・3.63ha
  • 事業内容・・・ピーマン(促成栽培)の生産・販売
参入地域を選んだ理由
JR九州ファーム写真2

宮崎県から農産物に関する積極的提案(県の特産品であるピーマンと篤農家、事業用地の紹介(新富町))があったため参入した。

それらの宮崎県からの提案が自社の戦略にマッチしていた。

  1. 地元からの理解が得られること
  2. 一定程度の栽培面積が確保できること
  3. 農業の素人でも栽培できるように栽培指導が受けられる体制があること
  4. 栽培品目が地域のブランドとして確立されていること
参入までの流れと県や自治体の支援内容
2011年
  • 宮崎県から農業参入の提案があり、参入を検討
2012年
  • 県内各地域を視察し、参入候補地や品目を検討
2013年
  • 宮崎県から提案があった特産品のピーマンを選定する
  • 新富町のピーマンの篤農家を紹介される
  • 国・県補助事業により低コスト耐候性ハウス6棟を整備。
  • 新富町や篤農家が積極的な行動により、土地探しや集約がスムーズに進み、172a で栽培開始する
 
  • 参入後は篤農家や普及センターの営農指導を受け栽培技術を安定化、年々生産量を増加
2019年
  • 国補助事業を活用し低コスト耐候性ハウス8棟を整備、生産面積を363aに拡大する(JA 児湯管内のピーマンの耕作面積 2,676a の1 割以上を占め、産地維持へ貢献)
今後の展望
  • 自社農場における生産技術の確立を前提に、地域の農業者と連携して地域全体での更なる産地づくりにも取り組みたい
  • 高品質な宮崎県産ピーマンの知名度アップに貢献したい

参入前の相談から参入後のフォローアップまできめ細やかなサポート体制

農業に参入しようとするときは、まず、県庁担い手農地対策課にお越しください。市町村や関係団体と連携を図りながら、適切な情報提供を行いますので、お気軽にご相談ください。

サポート体制図1
サポート体制図2

宮崎県の農業の特徴

宮崎県では、温暖多照な気候、平地から山間地に至る変化に富んだ地形など優れた資源を生かした農業を展開しており、宮崎牛や完熟マンゴーなど、全国に誇るブランド品目を有し、農業産出額は全国第4位と、全国有数の食料供給基地として重要な役割を担っており、今後さらなる拡大を目指していきます。

食料自給率・農業参入率図
ひなた指数図
県内の生産マップ図

ひなたスマートアグリ

持続可能な魅力あるみやざき農業に参画していただける企業の皆様をお待ちしております。

宮崎県では他産業の技術や情報を農業に取り込むことを「スマート化」と定義し、生産部門での技術革新、効率的な生産環境、分業生産体制構築による経営ステージに応じた生産性の向上に加え、物流の効率化、多様な販売形態への対応等、生産・流通・販売の施策を連鎖的に展開していくことで、魅力ある農業の実現を目指しています。

スマートアグリイメージ図

県北エリア

伝統農業×革新技術による新たな農業ビジネスの創出

県北エリア写真1

県北エリアは、沿海地域から山間地域まで標高差を生かした様々な経営が営まれており、ミニトマト、たまねぎ、シキミ、へべす、くり、棚田米、全国的に希少な釜炒り茶など特色ある品目の産地が形成され、世界農業遺産にも認定されています。

目指す姿・求める力
県北エリア写真2

世界農業遺産「高千穂郷・椎葉山地域」に象徴されるように伝統に裏付けられた特徴的かつ持続的な農業と革新技術の融合による新たなビジネスの展開を目指しています。

県央エリア

施設園芸×先端技術による大規模化×効率化×集約化

県央エリア写真1

県央エリアは、冬季の温暖な気候を生かしたきゅうりやピーマン、マンゴーなど施設園芸を基幹に、早期水稲等の水田営農と畜産を組み合わせた農業経営が行われています。

目指す姿・求める力
県央エリア写真2

施設園芸の大規模化や先端技術導入、物流の効率化による産地革新、新たな農業の成長産業化を目指しています。

県西エリア

分業化による大規模露地園芸や資源循環型農業の展開

県西エリア写真1

県西エリアは、鉄道や高速道路、国道等のインフラが整備され、南九州の要衝地となっており、畜産を中心に、さといもやほうれんそう、ごぼう、大根等の加工向け野菜など多彩な農業が展開されています。

目指す姿・求める力
県西エリア写真2

耕畜連携の下、大型機械やICT技術、コントラクター※等による分業化で効率的かつ省力的で持続可能な資源循環型農業を展開します。※農家等から収穫作業等の農作業を受託する組織。

県南エリア

南国×スマート化による高付加価値な農業の創出

県南エリア写真1

県南エリアは温暖多照な気候等恵まれ、自然条件を最大限に生かし、超早場米やかんきつ類、食用かんしょをはじめ、スイートピー、きゅうり、ピーマン、きんかん、マンゴーなど多彩な施設園芸が展開されています。

目指す姿・求める力
県南エリア写真2

きんかん、日向夏、マンゴーなど多彩な果樹の産地加工や省力化技術導入、高付加価値化による輸出拡大など豊富な地域資源を生かした魅力ある農業を展開します。きんかん、日向夏、マンゴーなど多彩な果樹の産地加工や省力化技術導入、高付加価値化による輸出拡大など豊富な地域資源を生かした魅力ある農業を展開します。

お問い合わせ先

農業参入相談窓口

農政水産部農村振興局担い手農地対策課

  • 電話番号:0985-32-4465
  • 住所:〒880-8501 宮崎市橘通東2丁目10番1号

県内の窓口

西臼杵支庁農政水産課

  • 電話番号:0982-72-2108
  • 住所:〒882-1101 西臼杵郡高千穂町三田井22

中部農林振興局地域農政企画課

  • 電話番号:0985-26-7279
  • 住所:〒880-0805 宮崎市橘通東1-9-10

南那珂農林振興局農政水産企画課

  • 電話番号:0987-23-4312
  • 住所:〒887-0031 日南市戸高1-12-1

北諸県農林振興局地域農政企画課

  • 電話番号:0986-23-4507
  • 住所:〒885-0024 都城市北原町24-21

西諸県農林振興局地域農政企画課

  • 電話番号:0984-23-3165
  • 住所:〒886-0004 小林市細野367-2

児湯農林振興局地域農政企画課

  • 電話番号:0984-23-3165
  • 住所:〒884-0002 児湯郡高鍋町北高鍋3870-1

東臼杵農林振興局農政水産企画課

  • 電話番号:0982-32-6135
  • 住所:〒882-0872 延岡市愛宕町2-15

県外の窓口

宮崎県東京事務所

  • 電話番号:03-5212-9007
  • 住所:102-0093 東京都千代田区平河町2-6-3都道府県会館15階

宮崎県大阪事務所

  • 電話番号:06-6345-7631
  • 住所:530-0001 大阪府北区梅田1-3-1-900大阪駅前第1ビル9階

宮崎県福岡事務所

  • 電話番号:092-724-6234
  • 住所:810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-12-1天神ビル8階

農業参入パンフレット