農作業中の熱中症に注意しましょう
熱中症の発生状況
全国における令和4年の農作業死亡事故を要因別にみると、「農業機械作業に係る事故」が全体の約64%を占めていますが、その他は熱中症が29人で12%となっています。
また、農作業中の死亡要因に占める熱中症の割合は、近年増加傾向にあり、特に7月から8月の発生が多く、年齢別に見ると、死亡者数全体の9割弱が70歳以上となっており、高齢者の対策は特に重要です。
![農作業死亡事故調査(農水省)](http://hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp/material/images/group/55/nousagyosiboujiko.png)
![農作業死亡事故調査(農水省)を基に作成](http://hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp/material/images/group/55/nettyushowariai.png)
![熱中症死亡者数調査(農水省)](http://hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp/material/images/group/55/nettyuushosibousya.png)
熱中症の予防方法
・20分おきに休憩、水分補給をする。
・日中の気温の高い時間帯を外して作業を行う。
※特に高齢者は、喉の渇きや気温の上昇を感じづらいため、高温時の作業は極力避ける。
・複数名で作業を行い、時間を決めて連絡を取り合う。
・単独で作業する場合はウェアラブル端末や冷感タオルなどの熱中症予防アイテムを使用する。
・帽子や吸湿即乾性の衣服、冷却ベスト、ファン付きウェアなどを着用する。
・日陰や風通しの良い作業場所、ミストファンの使用など環境改善を試みる。
・体調不良時には無理をしない。
・ほどよく塩分を取る。
・テレビやWEBなどで公開されている熱中症指数を確認し、熱中症の危険度を把握する。
熱中症が疑われる場合の処置
1. 暑い環境で体調の変化がみられたら、すぐに作業を中断する
【代表的な症状】
手足のしびれ、汗をかかない、体が熱い、めまい、吐き気、意識障害、まっすぐに歩けない、ズキンズキンとする頭痛、倦怠感、判断力低下
2. 応急処置をする
・涼しい環境へ避難する。
・服をゆるめて風通しをよくする。
・水をかけたり、扇いだりして体を冷やす。
※脇の下、両側の首筋、足の付け根を冷やすと効果的です。
・水分、塩分を補給する。
・病院で手当を受ける。
以下の症状の場合は病院で手当を受けるようにする
・意識がない場合
・自力で水が飲めない場合
・応急処置を行っても症状がよくならない場合
更新日:2024年05月31日