本県農業への影響について

更新日:2023年03月27日

 

県内で想定される事例
品目品目 区分 影響を受けている事例
早期水稲 植物生理 白未熟粒及び充実度の低下による等級格下げが増加。
  病害虫 カメムシ類被害による等級格下げが増加。
  病害虫 後期の紋枯病の多発により品質・収量が低下。
普通水稲 植物生理 白未熟粒及び充実度の低下による等級格下げが増加。
  病害虫 後期の紋枯れ病の多発により品質・収量が低下。
  病害虫 越冬害虫によるウイルス病が増加傾向。(萎縮病、縞葉枯れ病等)
  病害虫 海外飛来害虫の被害多発。(ウンカ類、コブノメイガ)
ピーマン(施設) 植物生理 促成栽培初期の花が着果せず、草勢が強くなりすぎる。
  病害虫 冬季に加温機が作動しない日が多いか、作動しても時間が短く、 葉の濡れによる黒枯病等が増加。
  病害虫 晩秋~早春に乾燥する日が多く、うどんこ病が多発。
きゅうり(施設) 植物生理 秋の高夜温で茎葉が徒長しやすい。
  病害虫 冬季に加温機が作動しない日が多いか、作動しても時間が短く、蒸し込みによるべと病・褐斑病等が増加。
イチゴ(施設) 病害虫 冬季にも株枯れ症状が発生。炭疽病が多発。アザミウマ類の発生時期が早まる。
  栽培方法 定植後も高温で生育が悪く、定植時期を遅らせる動きあり。
さといも 植物生理 茎葉の消耗が早くなる。
レタス 植物生理 球の肥大が早く、規格外が多く出る(収穫適期の幅が狭い)
  病害虫 冬季にも食葉性害虫・軟腐病が多発。
千切りだいこん その他 寒風の吹く日が少なく、乾くのに日数がかかる。
  病害虫 冬季にも食葉性害虫・軟腐病が多発。
かんきつ全般 病害虫 各種害虫の発生時期の早進化、新奇病害虫の発生。
  植物生理 着色遅延、収穫後の発芽、日焼け果が増加。
温州みかん 植物生理 着色遅延、収穫後の発芽、日焼け果及び浮皮が増加。
きんかん(施設) 植物生理 夏季の高温による果実す上がり(甚発生)が増加。
落葉果樹全般 植物生理 着色遅延、果実生理障害、発芽不良が増加。
ブドウ 植物生理 収穫期の着色不良。
マンゴー 栽培方法 秋季の高温による秋芽の発生と花芽分化不良・遅延。
スイートピー 栽培方法 植え付け時期を遅らせる事例あり
  植物生理 高温障害による帯状化、二股、アボーションの発生、落蕾の発生
  病害虫 アザミウマ類やうどんこ病の多発。
夏秋ギク 植物生理 開花遅延。
  その他 貫生花の多発。
シンビジウム 栽培方法 山上げ時期の早進化と山下げ時期の遅延。
  植物生理 高温による花飛びが散見。
ホオズキ 植物生理 着色不良の発生
  病害虫 害虫の多発及び白絹病等の病害の多発。
デルフィニウム 栽培方法 早期抽だいを抑えるために夜冷育苗時間を延長する事例あり
  植物生理 発芽不良、早期抽だいの発生
ラナンキュラス 栽培方法 植え付け時期が遅延
  植物生理 早期開花による短小化
ダリア 植物生理 露心花の発生、萌芽不良の発生
トルコギキョウ 植物生理 早期開花による短小化、2番花のロゼット化
茶栽培方法 秋整枝作業時期の遅延(秋整枝後の気温上昇に伴う再萌芽のため)。
  茶植物生理 秋整枝後の再萌芽の増加。
  茶植物生理 一番茶芽の寒害・霜害頻度の増加。
  病害虫 ダニ類やハマキムシ類、ホソガ類、エダシャク類、クワシロカイガラムシ等の害虫の発生増加。
葉たばこ 栽培方法 定植、収穫期の変化(早進化)
  植物生理 高温乾燥、少雨に伴う、早期退色、グレー葉等による品質、収量の低下。
  病害虫 連続降雨、日照不足等による立枯病、疫病等の発生と収量、品質の低下。
肉用牛 家畜生理 受胎率、発育性の低下。肥育での増体遅延。
乳用牛 家畜生理 暑熱による乳量低下。
家畜生理 受胎率、出産頭数、空胎期間、飼料摂取量、発育性の低下。雄種豚の廃用率の増加。
家畜生理 飼料摂取量、発育性、産卵率の低下。熱射病等による斃死率の増加。
飼料作物 栽培方法 トウモロコシなどの播種が早進化傾向。
  植物生理 飼料用トウモロコシを12月まで収穫可能。
  その他 サイレージ調製後の品質低下が夏期に見られ廃棄量が増加。