「茶の新型火入れ機」が全国発明協会会長賞を受賞しました👏
総合農業試験場茶業支場と株式会社ドライアップジャパン(木城町)が共同開発した、特許技術「特許名:操作性の容易な焙煎装置及び方法(特許第6776135号)」が令和3年度「九州地方発明表彰」(主催:公益社団法人発明協会)において、特別賞である全国発明協会会長賞を受賞しました!!!!!
この表彰は、優れた発明、考案又は意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものです。
2020年度の九州地方(8県)の特許登録件数は2,220件となっており、そのうち今回の地方発明表彰に応募された中で、会長賞受賞となりました!
茶の新型火入れ機のカバーを外した状態
【開発の経緯】
茶の市場価格が低迷するなか、茶生産農家が自ら荒茶を焙煎し、直接販売するなどの経営改善対策が求められていましたが、既存の焙煎機では、熟練技術を必要としていました。この課題を解決するために、平成26年度から公益財団法人宮崎県産業振興機構の事業を活用して焙煎装置の開発を行い、その焙煎方法及び焙煎装置が令和2年に特許として認定されました。
【受賞技術の内容】
開発した焙煎装置は、茶葉を所定の温度まで加熱する方法として遠赤外線を照射し、所定温度まで上昇した後は、熱風で雰囲気温度を所定の温度に維持して焙煎加工を行います。本装置の開発により、既存焙煎機では実現できなかった茶葉温度を数値的に管理することで、目的に応じた焙煎品質に仕上げることが可能となりました。
本機は既に県内外で10台導入されていますが、本機の導入により小売りを行う茶農家の経営安定が図られることを期待しています。
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2022年01月26日