粗飼料の安定的な確保のための取組について

更新日:2022年02月24日

最近の粗飼料輸入を巡っては、世界的なコンテナ物流の停滞等を背景に、不安定な供給が続いています。

このようなことから、令和4年1月に農林水産省から「国際的なコンテナ輸送の需給逼迫等を背景とした輸入粗飼料の供給状況に対応した技術指導の徹底について」に係る通知が発出され、県としても市町村、JA等を通じて周知を図っているところです。

そこで、牛を飼養されている方においては、粗飼料を確保するために、以下の事項についてご留意ください。

粗飼料の効率的な給与の取組

・給餌は一度に行わず、1日数回に分けて給餌し、残飼が生じないように努める。

・入手可能な粗飼料への切り替えを行うとともに、必要に応じ飼料設計の見直しを行う。

・飼料の適切な保管に努め、損耗を防止する。

・農場残さや食品残さ等の未利用資源を活用する。その際、飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(昭和28年4月11日法律第35号)等関連法規に適合していることを確認する。

当面の粗飼料確保に向けた取組

・仕入先の分散を図り、調達ルートを多様化する。また、粗飼料の流通状況を踏まえ買い占めは行わない。

・田植え前の水田の有効活用等により、エン麦やイタリアンライグラス等を初春に播種するなど、早期に収穫可能な牧草等の作付けにより当面の粗飼料を確保する。

・稲わらの収集・活用を図る。

・通常使用している輸入粗飼料の草種が供給不足となった場合の代替飼料について、その影響も含め予め検討しておく。

・配送コンテナを早期に返却する。

国産飼料の増産に向けた中長期的な取組

・自己所有地、借地等を有効活用し、二期作等も検討しつつ可能な範囲で青刈り作物等を栽培し、又は耕種農家や飼料生産組織に生産を依頼することにより、自給飼料生産の開始、作付けの拡大に努める。

参考資料

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