国内初!家畜疾病(BL)に強い抵抗性を持つ種雄牛が判明

更新日:2026年09月10日

1.内容

宮崎県が所有する種雄牛『富士蜜龍(ふじみつりゅう)』が、牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)に対する強力な抵抗性遺伝子をホモ接合体で保有していることが判明しました。黒毛和種種雄牛における同遺伝子のホモ接合体の確認は、国内初となります。

なお、ホモ接合体であれば、産まれてくる子牛は確実に抵抗性を継承できるため、極めて貴重な遺伝的資源となります。

富士蜜龍の写真

2.牛伝染性リンパ腫(BL)について

  • 「血液のがん」とも言われ、BLVが感染の原因となる伝染病
  • 感染しても多くが発症することなく無症状であるが、治療法やワクチンがなく、完治することもない

  • 発症すると食欲不振、下痢および体重減少などを引き起こし、最終的には死に至る

  • 発症した牛は廃用処理となり、大きな経済損失をもたらすため、多くの肉用牛農家が、牛を購入する際に当該疾病へ感染していないことを重視

【発症頭数(R7年度)県内:182頭 全国:4,594頭】

(注)BLVは牛特有のウイルスであり、人には感染しません。日本の食肉衛生検査において、BLを発症している牛肉が流通することはありません。

3.抵抗性遺伝子の特徴

  • 当該遺伝子を持つ牛は、BL発症及び他の牛へのBLV感染リスク等が大幅に低下
  • ホモ接合体およびヘテロ接合体のいずれも十分な効果を示す

4.肉用牛経営における期待される効果

  • BL発症で廃用処理となることによる損失の低減
  • 受胎率の低下や空胎期間の延長など生産性の悪化による損失の低減
  • BLV抵抗性遺伝子を保有する子牛としての付加価値向上

5.今後の取組

  • 宮崎大学、宮崎県家畜改良事業団及び県の連携による疾病メカニズムの解明
  • 産肉性に加え、BL抵抗性遺伝子を保有する新たな種雄牛の造成

6.関連情報

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