《中部》地域に根ざした酪農
石川牧場の歴史と営み
宮崎市高岡町にある石川牧場は、代々、牛とともに歩んできた家族経営の牧場です。
現在の代表である石川さんは、先代から受け継いだ酪農への情熱と、時代の変化に対応しながらも、牛たちへの深い愛情を持って、日々世話を行っています。
石川牧場の牛たち(首に装置された赤いタグで個体識別や活動量、反芻時間測定が行われます。)
スマート酪農への挑戦
石川牧場では、平成26年度に畜産クラスター事業を活用し、2台のロボット搾乳機を導入しました。
従来の酪農では、決まった時間に従業員が牛舎に行き、搾乳を行うのが一般的でした。しかし、ロボット搾乳機の導入で、牛たちは自分の好きな時間に搾乳を受けることが可能になりました。
ロボット搾乳機は、牛が自ら搾乳ステーションに入ってくると、個体を認識し、乳房を自動で洗浄・消毒します。その後、センサーが乳頭の位置を正確に捉え、アームが優しく装着され、搾乳が開始されます。搾乳中も、ロボットは乳量をリアルタイムで分析し、異常があればすぐに通知するシステムとなっています。
「ロボット搾乳機の導入で、労働負担の大幅な軽減が実現された」と石川さんは語ります。搾乳作業から解放されることで、牛の健康管理や自給飼料面積の拡大など、他の業務に時間を割くことが可能になり、牧場全体の生産性の向上を実現しました。
ロボット搾乳機で搾乳中にひょっこり顔をのぞかせる牛

ロボット搾乳機で搾乳中の様子
地域に根ざした酪農~石川牧場 CHEESE FACTORY~
宮崎市高岡町花見の「道の駅高岡 ビタミン館」は、石川さんら経営者3名が設立した会社「アグリデザイン高岡」が指定管理者となり、施設の管理運営を行っています。
ビタミン館に併設された「石川牧場 CHEESE FACTORY」には、石川牧場から毎日新鮮な生乳が届けられます。店内では石川牧場の生乳100%のソフトクリームや、店内のチーズ工房で製造されたフレッシュなチーズが販売されています。高岡生まれ、高岡育ちのモッツァレラチーズをぜひご賞味ください。
(工場内にはチーズの熟成庫も設けられており、今後カマンベールチーズなどの熟成チーズも販売開始予定です。お楽しみに!)
石川代表とチーズ工房
新鮮な生乳で作られたチーズ
石川牧場の皆様、ビタミン館石川牧場 CHEESE FACTORYの皆様、取材にご協力いただきましてありがとうございました。
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更新日:2025年06月26日