高鍋農業高校から世界へ

更新日:2023年08月10日

県外から単身、高鍋農業高校へ、さらにG7も!

高鍋農業高校畜産科学科2年の足立(あだち)(はな)()さんにお話を聞きました。足立さんは、4月に開催された「G7宮崎農業大臣会合」において、参加国や国際機関の皆さんに、未来の食や農業について英語で提言を行ったプロジェクトチームで活躍した方です。

 

-足立さんは、県外から高鍋農業高校に進学されたと伺いました。きっかけは何だったのですか

「静岡県出身です。中学3年の夏に高鍋農業高校の生徒募集パンフレットを見たのがきっかけです。もともと動物保護に興味があり、寮生活をしながら24時間動物と関わることができる畜産科学科に魅力を感じ、都道府県の枠を超えて進学できる地域みらい留学制度を利用して高鍋農業高校に進学しました。」

 

-高鍋農業高校は県内唯一の「文部科学省指定の農業経営者育成高等学校」であり、畜産科学科と園芸科学科の生徒は入寮が義務づけられ、寮生活をしながら夜間や早朝の栽培、飼育管理、農産物の出荷等を実践的に学ぶことができる特色ある学校であることが、進学を決めた理由の一つなのですね。

親戚や知り合いもいない土地で生活することへの不安はなかったのですか

「全くありませんでした。家族も賛成してくれたし、なによりも動物について学びたいという気持ちが強かったです。」

足立さんと牧場で飼育してる「ひな」です。

-畜産科学科でどのようなことを学びましたか

「私は肉用牛を育てている農家さんが、どのような気持ちで命と向きあっているのかを知りたい気持ちがありました。農家での実習を重ねるうち、牛のことを一番大切に思っているのは農家の方なのだということが分かりました。」

 

-学校生活では、どんなことが大変ですか

「休みがなく、どんなに暑くても寒くても、どんな天候でも早朝から世話をしなくてはならないことなどが大変そうに思えますが、私にとっては苦ではなく、楽しいです。」

 

-学校生活で良かったことはどんなことですか

「牛の出産に立ち会えたことです。これは牧場に寮が隣接している高鍋農業高校だからこそできた経験だと思います。」

「ひな」を引いてくれているのは、クラスメイトの永谷和ながたにかずくんです。

-足立さんにとってG7での経験はどのようなものでしたか

「プロジェクトを通じて農業高校以外の高校生と知り合うことができました。世界的な視点で考えることができるようになり、学校で何か課題があったときに仲間を巻き込んでどう行動すれば良いのかを考えられるようになりました。今も仲間とともに、インスタグラムを使って「農業のかっこよさ」を発信するクールアグリキャンペーンに取り組んでいます。皆さんも是非、インスタグラムのアプリをダウンロードして、アカウントを取り、#クールアグリキャンペーンを検索し、フォローしてください!」

 

インタビューを終えて

足立さんの『動物に一番近いところで学びたい!』という志に、高鍋農業高校での特色ある学び、そしてG7宮崎農業大臣会合での経験、さらには我が国の食料供給基地である本県で食や農業について学び考える仲間とのネットワークで応えることができていることを実感し、うれしく思いました。

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