シン・農地防災 ~ただいま高鍋防災ダムのリニューアル工事中!~

更新日:2022年04月20日

高鍋防災ダムとは?

高鍋防災ダムは、高鍋町を流れる一級河川小丸川水系宮田川の上流にある農地防災ダムです。

堤体のほとんどが土でつくられていて「アースダム」に分類されます。

全景

高鍋防災ダム(写真中央)

ダムの歴史

ダム建設前の宮田川は、豪雨時に度々氾濫し、町内の低平地に浸水するなど大きな被害をもたらしていました。

そこで、洪水を貯めて下流に流れる量を調節し、浸水被害や土砂災害を防ぐことを目的に、1959年からダム建設がはじまり、1968年に完成しました。

ダム完成後は、町内の農地や市街地の防災に大きな役割を果たしており、その後第1次改修(1986~1996年)、第2次改修(2006~2009年)を経て、現在は第3次改修(2018年~)を進めています。

コンクリート補修工事の研修会を開催

第3次改修工事の一環として、50年以上前につくられた洪水吐のコンクリート補修工事を施工中です。

わが国の社会インフラは、その多くが高度経済成長期に建設され、老朽化が進んでいます。

そこで、今後ますます需要が増えるリニューアル工事技術の習得を目的に、県内各地の技術者を集めて研修会を開催しました。

研修会状況2

コンクリート補修工事研修会の様子

研修会状況1

県内各地から20名以上の技術者が集まりました

研修会状況3

工事現場を熱心に見学する参加者たち

シン・農地防災 -これからの防災・減災-

近年、あらゆる自然災害が激甚化・頻発化するなか、「防災・減災が主流の社会」・・・つまり「全員が意識や行動に防災・減災を考えることが当たり前の社会」を築く必要があります。

防災インフラの整備は待ったなしで、災害を未然に防ぐ(=被害をゼロにする)ことを目指したいのですが、災害の予測には限界があります。

現実問題として、被害をゼロにすることは難しいのです。

この考えの上に成り立つのが減災であり、災害は起きるという前提のもと、被害をいかにおさえるかが大事です。

農地防災の分野では、防災インフラの整備に加え、地域ぐるみでの避難態勢づくりに必要なハザードマップを発信するなど、これからの防災・減災に欠かせない取り組みを進めていきます。

この記事に関するお問い合わせ先

児湯農林振興局
〒884-0002
宮崎県高鍋町大字北高鍋3870-1
電話番号:0983-22-1362
ファックス番号:0983-23-4446
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