令和4年度水産試験場研究成果発表会のご案内

更新日:2023年01月16日

令和4年度の水産試験場研究成果発表会の開催方法や内容についてお知らせします。

電子ファイルは以下からダウンロードできます。

令和4年度水産試験場研究成果発表会のご案内(PDFファイル:626.6KB)

なお、この内容は水産宮崎No.761に掲載されたものです。

令和4年度水産試験場研究成果発表会のご案内

-研究企画-

水産試験場では、取り組んでいる調査研究や技術開発の成果を報告・発表することにより、本県水産業の振興・発展に寄与することを目的として、「水産試験場研究成果発表会」を開催しております。

しかし、一昨年、昨年と新型コロナの感染の状況から、集客方式による開催は困難と判断し、Web発表会による開催としてきたところです。現在も、第8波に突入したとみられており、県内でも再び徐々に新規感染者が増加している状況にあります。

これまでのように強い行動制限はなくなってまいりましたが、今後の動向の不透明性等を考慮し、今年度につきましてもWeb発表会とさせていただくこととしました。

成果発表会は、水産試験場の成果を広くお知らせするための重要なイベントでありますので、出来るだけ多くの方にご覧いただきたいと考えております。

準備ができ次第、文書やホームページ等で周知いたしますので、是非ともご覧いただけると幸いです。

 

1. 動画配信予定日時:令和5年2月1日(水曜日)~

2. 配信URL:http://www.mz-suishi.jp

宮崎県水産試験場ホームページ

動画配信予定日時になりましたら、宮崎県水産試験場ホームページの「新着情報・お知らせ」欄に「令和4年度水産試験場研究成果発表会」をアップします。

宮崎県水産試験場HPトップページ

 

3. 発表内容(予定)

(1)機械学習によるマサバ漁獲予測モデルの開発 (資源部/主任研究員/山田和也)

近年、マサバの産卵期である3~4月を中心とする春季に日向灘海域でマサバの豊漁が続いておりましたが、漁獲量ベースで2021年は前年比30%、2022年は前年比10%と大幅に減少しました。

本研究では、春季に日向灘に産卵回遊するマサバの来遊メカニズムを解明すること、漁業者に漁獲予測した情報を提供することを目的に、近年AI(人工知能)の開発で注目を浴びているプログラミング言語であるPython(パイソン)を用いた機械学習による漁獲予測モデルを構築しましたので紹介します。

 

(2)宮崎県初となる人工シラスウナギ生産に挑戦 (増養殖部/技師/藤田裕也)

宮崎県のウナギ生産量は全国3位(2020年度)と国内でも有数の養鰻県ですが、近年の天然シラスウナギの不漁による種苗不足や価格高騰により、全国の養鰻業者は大きな影響を受けています。このため、水産試験場では国の研究機関等と連携し、2020年度から人工種苗の生産技術開発に取り組んでいます。

本年度は、仔魚飼育管理に関する試験に取り組み、宮崎県では初めて人工シラスウナギの生産に成功しましたので、その成果について紹介します。

 

(3)養殖ブリを用いた血合筋褐変抑制技術開発 (経営流通部/技師/那須春香)

本県で最も多く養殖されているブリは、冷凍解凍後に血合筋が急速に褐変して商品価値が低下することが課題となっています。

そこで、酸素充填処理を施すことで血合筋の褐変を抑制するための試験を行いましたので紹介します。

 

(4)環境DNA分析を用いた五ヶ瀬川水系におけるアユ資源量調査の検討(内水面支場/主任研究員/中西健二)

五ヶ瀬川水系で毎年実施しているアユ資源量推定のための調査(潜水目視による資源量推定)は、専門的な技術が必要であるほか、天候等の影響も受けやすいため、水産試験場内水面支場では、水産生物の資源量の推定手法として近年注目されている環境DNAを用いてアユの資源量を推定する方法の検討を行っています。

今回の発表では、その現状や課題等について報告します。

 

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