「値段のない八百屋さん」を体験しませんか?


「値段のない八百屋さん」とは?
食品が消費者の手元に届くまでには、生産者、流通事業者、小売事業者など、多くの人々が関わっており、それぞれの段階で様々なコストが発生しています。
食品は、消費者が購入しやすい価格で提供されることが求められる一方で、生産や流通に関わる事業者が収益を確保できる価格でなければ、持続的な供給を維持することは困難です。
このような中、農林水産省では、「値段のないスーパーマーケット」として、豆腐、にんじん、玉ねぎなどを値段のついていない状態で販売し、代わりに生産や製造、流通、小売を取り巻く現状やデータが書かれたパネルを展示して、消費者に値段を考えてもらうイベントを開催しました。
宮崎県でも全国有数のピーマン産地として、ピーマンの生産から販売までの過程と各段階で生じるコストイメージをまとめ、関係者や消費者の相互理解を促進するため、「値段のない八百屋さん」を作成しました。
普段ピーマンを食べる皆さんとも、作る・売る皆さんとも、理解を共有するための資料です。
ピーマンが消費者の手に届くまでのコスト

宮崎県は、全国有数のピーマン産地です。
近年、肥料や農薬などの生産資材価格の上昇に加え、燃油費、包装資材費、労働力確保に係る経費など、ピーマンの生産・流通を取り巻くコストは増加しています。この先も国産ピーマンを持続的にお届けできるか、不安の声が聞かれます。
一方で、このような生産・流通の実態やコスト構造については、消費者や関係者に十分に伝わりにくい状況があります。
そこで宮崎県では、生産・流通の過程を「見える化」し、持続可能な産地づくりと合理的な費用を考慮した価格形成に向けた理解促進を図るため、「値段のない八百屋さん」を独自に作成しました。
値段のない八百屋さん(ピーマン)(PDFファイル:8.4MB)
授業資料は、学校等で食品のサプライチェーン全体について学ぶ教材として活用いただけるコンテンツです。
また、資料中「ピーマンの生産・出荷・流通・小売にかかるコストのイメージ」を抜粋した資料も掲載しています。本資料は、次のような場面での活用を想定しています。
・生産者と取引先との対話や価格交渉における参考情報としての活用
・流通事業者や実需者との情報共有
・消費者への情報発信
・持続可能な産地づくりに向けた理解促進
本資料を活用することで、生産から流通、販売、消費に至る各段階の関係者がコスト構造への理解を深め、相互理解の促進や円滑なコミュニケーションにつなげることを期待します。
食料システム法について
令和8年4月に全面施行された「食料システム法」では、持続的な食料供給の実現のため、食品の取引において、以下の2つの努力義務が課されました。
1.持続的な供給に要するコスト等の考慮を求める事由を示して、協議の申出がされた場合、誠実に協議すること
2.商慣習の見直しなど、持続的な供給に資する取組の提案があった場合、必要な検討・協力をすること
取引価格は、需給状況や品質評価、市場環境などを踏まえて決定されるものですが、生産・流通・販売に関わる関係者や消費者がコスト構造への理解を深め、価格形成に関する対話を行うことが期待されています。
詳細は農林水産省HPをご覧ください→食品等の取引適正化:農林水産省
「みやざき農産物フェアプライスプロジェクト」とも連携
宮崎県では、宮崎大学と連携しながら「みやざき農産物フェアプライスプロジェクト」に取り組んでいます。

このプロジェクトでは、大学生が農産物の生産から流通、販売、消費に至る各段階の取組や課題、コストについて学び、その内容を広く発信する活動を行っています。
「値段のない八百屋さん」も含め、持続可能な農業と安定した食料供給を支える合理的な価格のあり方について考えるきっかけを増やし、生産から消費までをつなぐ対話の促進につながることを目指しています。
<添付資料>















更新日:2026年09月29日